2007年10月28日

アンモナイト返却

 海韻館で開催されていたアンモナイト化石展が終了し、土曜日に、お借りしていた化石を返却してきました。

 今回返却で訪問したのは、新潟の宮北さん。雨が降り続く中の運転に、100Kg近くはある大型アンモナイト化石の運搬は疲れました。持ち上げて運ぶには、大人6人が必要です(^^;;。

 返却後、部屋いっぱいの宮北コレクションを見せてしてもらいました。見事な標本が多く、今回、お借りした化石が、ほんの一部ということがわかります。
 下はコレクションの一部。写真撮影とブログ紹介の了解を得ています。
 
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 上左はラペットの残る化石。ラペットが外れていますが、結構大きめです。

 下左は、アンモナイト化石に垂直に巻貝が立っている珍しい化石。腐敗した貝にたまったガスの効果で垂直になったもの。"ゾンビ化石"と呼ばれているとか。


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 これは、福井県旧和泉村産のアンモナイト。表示には、Pseudoneuqueniceras maedai とあります。
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2007年08月05日

アンモナイトの繁栄と絶滅

 アンモナイト展に絡んでの講演会の2回目、今日は、松川先生による「アンモナイトの繁栄と絶滅」が行われました。

 2週間ほど前から手取層で化石発掘していたという松川先生、日焼けした顔で、足元はスニーカーといういでたち。

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 前回の佐藤先生がジュラ紀のアンモナイトだったので、今回は白亜紀の話がメイン。手取層で3番目の時代(Barremian)を示すアンモナイトの発見の話もありました。

 特に、オウムガイと比較しての絶滅の話は興味深かったですね。以下、そのあたりを断片的に・・。私のメモですので、聞き間違いがあるかもしれません(^^;;。

  1. 白亜紀末にアンモナイトは全滅し、オウムガイも多くが絶滅したが、一部は生き延びた。
  2. まき方の変化を詳しく調べると、オウムガイは、ジュラ紀から白亜紀にかけてゆるく巻くタイプが減少したことがわかった。
  3. きつくまいて内側の幼殻を水圧から守り、殻を保護し、深海での生活に対応した。
  4. きつくまくのは、殻全体のバランスを調整し移動の効率あげるためもある。
  5. 深海の低水温での生活が、オウムガイが生きのびた一因ではないか。

  6. 一方、アンモナイトのまき方には、時代で変化が見られない。
  7. きつくまく種が少なく、比較的浅い海に棲んでいたことが絶滅の原因のひとつか。
  8. 卵が小さくて多数という生殖の要因もある。アンモナイトは、1ミリ以下のプランクトンで繁殖したらしい。
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2007年08月02日

図録の販売

 富山市八尾の海韻館で開催中のアンモナイト展の図録を送ってほしいという問い合わせが何件かあります。そこで、郵送での販売について、お知らせします。

 また、正誤表は、Ammo_2007(PDF)をどうぞ。


 ■図録の販売案内

  1. 図録名
    2007年富山市八尾化石資料館「海韻館」企画展展示図録「生命のシンフォニー −アンモナイト登場、そして絶滅」 (化石映像を収録したCD-ROM 付) 

  2. 図録代金
     1冊:1200円・・・送料、梱包手数料込み
     2冊以上:1000円×冊数
     

  3. 申し込み方法
    代金を銀行振り込み(先払い)の後、以下の内容をメールまたはファックスにてお知らせ下さい。入金が確認され次第発送します。
     
    @ 注文冊数
    A 振り込み済金額
    B 振込み日
    C 送付先(住所)  郵便番号、住所、氏名、電話番号

  4. 代金の振込先
     北陸銀行 (金融機関コード:0144)
     富山南中央支店 (支店コード:159)
     普通預金
     口座番号 5013630
     口座名義 富山県古生物研究会 (トヤマケンコセイブツケンキュウカイ)
     

  5. 申し込み先
    富山県古生物研究会事務局 担当:葉室(はむろ)まで
     e-mail : zittok@yahoo.co.jp 
     fax :0766-55-4119 

 
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2007年07月22日

恐竜の卵作り

 今日は、またまた、富山市八尾の海韻館でした。親子ワクワク化石教室「恐竜の卵と缶バッジ作り」のお手伝いです。

 手を動かすイベントのためか、毎回人気です。あと3回あります。次回の29日は、私が講師です(^^)。


 作り方は、風船の中に石膏で水で溶かした液を入れて作ります。簡単なようですが、いろいろとノウハウがあります。

 下は、石膏液をいったんマヨネーズの空容器に入れているところ。ケーブルテレビのオネーさんも撮影に来ていました。8月7日の11時と14時から放送されるそうです。

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 続いて、石膏液を入れた風船をふくらまし、口を閉じます。このあたりで石膏が逆流したりして、被害者が出ます。今回も約1名が・・。
 そして、表面に薄い膜ができるようゆっくりと回します。小学3年生以上ですが、妹なども協力しています。
 
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 やがて、熱くなってくると石膏が固まります。ハサミで風船破って、できあがり、です。

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 最期に、できた卵を前に、参加者でスナップ写真を。今日は出来がいいようです。

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 これは、水彩で色をつけたもの。私が、2年前に作った夏休みの宿題です(^^)。
 割れていたほうが、よりリアルかも。石膏が薄い膜を作っているのがわかります。

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2007年07月15日

アンモナイト化石展、オープン

 今日は、富山市八尾にある海韻館のアンモナイト化石展のオープンの日。オープニングセレモニーと、佐藤 正先生の講演会がありました。
 
 幸い、台風の影響は全く無くて、辺ぴな会場にもかかわらず多くの参加者で盛況でしたね。下は講演会の様子。満員で用意した椅子が足りなくなるほど。

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 アンモナイトの模型について、「これは、プルーロセラスだ!」と、生きていた時は、このように口部のほうが下になっていたことを説明される先生。
(プルーロセラスは、Pleuroceras だそうです。)

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 学生の時から60年近くもアンモナイトを研究されている先生、適度に脱線したりして、面白い講演でした。
 2時間ほどの講演から、一般的にわかりやすい点をいくつか。

  1. 日本最初のアンモナイトの論文は、1887年(神保小虎の卒論)
  2. ジュラ紀のアンモナイトは200種ほどおり、全ての期から見つかっている。
  3. 海生層でしか見つかっていない(淡水性のアンモナイトがいた証拠はない)。
  4. メスの個体の方が大きい。
  5. イカに近いが足は10本というわけではない(もっと多かったかも)。
  6. 軟体部の残る化石はあるが、不確かな点もある。
  7. 成長すると殻の模様が変化する。
  8. 上の理由などから、成長した良い標本でないと、鑑定は難しい。


 続いて、オープン前のスナップ。写真左から、今回貴重な標本を提供いただいた方々の中から、佐々木和弘さん増田和彦さん夫妻、そして、企画運営から図録編集まで大活躍された富山県古生物研究会の葉室麻吹さん。

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 次は、オープン前に壁面の富山県産のアンモナイトなどを見られる佐藤先生。
 天井を見ればわかるように、地元の木材を利用した木造の博物館です。これも珍しい、とか。

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 最後に、図録(PDF)から、佐藤先生も初めて見たというオウムガイを2種紹介します。実物は、アンモナイトなどの系統関係を示す場所に展示されています。
 オウムガイが生き延びて、アンモナイトはなぜ滅びたのか・・、は謎だそうで。

 
 特に古生代の標本に、貴重で、論文よりも完全なものが多いようです。
 最初は、石炭紀のオウムガイ(新潟県青海町産、ストロボセラス?の一種)。

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 続いて、ペルム紀のオウムガイ類(岩手県陸前高田市産、属種不明)。

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2007年07月14日

アンモナイト化石展

 明日7月15日から、富山市八尾の海韻館では、企画展「生命のシンフォニー アンモナイト登場、そして絶滅」を開催します。

 アンモナイトは、1つの綱で、誕生から絶滅までの過程が良く調べられている古生物です。
 タコやイカの仲間ですが、どちらかというとイカに近いそうで、復元イラストの足はたいてい10本です。



 今日、その準備のお手伝いをしてきました。下は、入り口付近のアンモナイト。北海道留萌郡産の白亜紀の大型アンモナイトで、特に奥右にある化石(メゾプゾシアの一種)は直径80センチもあり、とても重くて、4人がかりでやっと運びました。殻を棲家にしていたのでしょうか、中に小さなアンモナイトの化石が入っています。

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個人所有の化石

 今回の目玉は全て個人所有の化石であること。普段目にする機会が少なく貴重な標本ばかりです。

 下は、デボン紀、石炭紀の展示コーナー。左端に、日本最古のアンモナイト、クリメニア類(プラチクリメニア、岩手県一関市産、デボン紀後期)もあります。

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 下は、房室がはっきりと残るユーパキディスカス・ハラダイ(北海道中川町産、白亜紀後期)。展示前です。

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 次は、ロストラム(矢印、周辺部の凸部分)つきのダメシテス・セミコスタータス(北海道留萌郡産、白亜紀後期)。

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CD-ROM付の図録

 下は、今回の図録です。カラー写真で展示標本を紹介しています。A4版で全26ページ。より多くの標本写真を、時代別にPDFファイルで紹介したCD-ROMがついて、800円です。
 全ての写真を印刷すると高くつきますので、CD-ROMは、いいアイデアですね。

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 それと、PDFファイルのメリットは、任意にズームアップできること。写真では小さくても、パソコン上でなら拡大できます。
 で、以下の2つの画像は図録CD-ROM(PDF)から、その一部を拡大してみました。元の解像度が高いので、さらに拡大することも出来ます。

 下は、傷ついた殻を治した跡(矢印)が残るシュードネウケニセラス・ヨコヤマイ(福井県貝皿産、ジュラ紀中期)です。

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 ついでにもうひとつ、顎器(がくき、矢印)の残るゴードリセラス・インターメディウム(夕張産、白亜紀後期)です。アンモナイトやイカ・タコなどは、顎器でエサを砕いて食べるのです。
 
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