立山山麓にあり、立山杉とブナが混在する原生林です。ケーブルカーを乗り継いでも自宅から1時間足らずですが、国立公園内で、しかもマイカー乗り入れ禁止なので、自然は残っています。
もっとも、標高1000メートルほどなので、下草は普通の小高い山と余り変わらない感じです。
下は、誰かが"創作生け花"と表現した、枯れた杉の株を器に、別の新しい木々の若葉が芽生える鬱蒼とした森の1シーン。

富山県ナチュラリスト協会主催です。説明を聞くと、ひとつの花、ちょっとした鳥の声などについて、多くのことがわかります。もっとも、花の名などは、下山時までにほとんど忘れてますが(^^;;。
今日は日がいいのか、他にも2つの団体の観察会があり、全体では100人以上の参加があったようです。

■"あがりこ"の立山杉
上は、大きな立山杉を見上げるどこかのおじさん。"天涯杉"と名づけられ、幹周りは6.55メートル、樹高は30メートルです。
ここにあるたいていの大木は、4,5メートル先で枝が何本にも分岐しています。
江戸時代に雪が降っているときに、足元の面で切り、その切断面からまた枝が伸びたというわけです。こういうのを、"あがりこ"というそうです。この高さまで、雪が積もるんですね。
火が燃え上がるようなので、"火炎杉"という名がつけられた木や幹の周囲が10メートルを超える大木もあります。
■地味で可憐な花々
今年は暖冬で残雪は全くなく、例年より花の開花が早いそうです。下は、木漏れ日の中のチゴユリ(稚児百合)の群生。
一帯は白くて小さい花が多いですね。赤みがあるのは、イワカガミとアカモノ(イワハゼ)ぐらいでしょうか。
国立公園内なので、タラやコシアブラなどの山菜も手付かずで残っています。
小さな花のチゴユリ/蟻と比べてみてください

■ブナの新芽の生存競争
下はブナの芽です。弁当を食べた場所にたくさん生えていました。ここは、ギャップという大木が枯れて開いたおおきな空間で、次のポジションを争って多くの植物が芽を出しています。もっとも、大木になるのは、そのうちの1,2本でしょう。
2004年にブナが大豊作だった時の芽だそうですから、3年目の春ですね。まわりに落ちているトゲトゲの実がブナの実(殻斗)ですが、中の種はありません。

■鳥のメスが地味なわけ
野鳥もたくさんいました。覚えている範囲では、オオルリ、コルリ、ウグイスにキビタキ、キツツキなど。ほとんど声だけで姿は見えず、ですが(^^;;。
鳥のオスはカラフルでとても派手ですが、メスはスズメのように地味な色です。これは子育てと関係あるようです。卵を温めているときに、目立つと狙われますからね。
ということは、羽毛恐竜のメスもオスと違って地味だったのかもしれません。
遊歩道は昇ったり下ったりしますが、ブナなどの落ち葉が深く積もっているので、心地よいクッションとなり膝が疲れず歩きやすいですね。秋のシーズンもいいでしょう。
なお、一帯は、およそ10万年前に立山の噴火で出来た場所なので、凝灰岩などがほとんどで、化石はありません(^^;;。もう少し麓には中生代の地層があります。

