平塚市美術館で開催されている「三沢厚彦 アニマルズ+PLUS 展」の話です。今朝の日経で紹介されていたので、ネットでのぞいてみました。
美術館では初の個展だそうです。ゾウやキリンなどのおなじみの動物から、ユニコーンなどもいます。1匹1匹の動物だけでなく、全体がかもしだす雰囲気も面白そうです。
■木彫に彩色という斬新さ
動きにいまひとつ躍動感が無いポーズが多いのも、なんとなく温かみというか存在感を感じるのも、木彫だからでしょう。クスノキの丸太から、「なた彫り」という平安時代の仏像で使われた技法で彫るのだとか。
全て実物大ですから、ゾウなどはたいへんです。大型恐竜はとても無理でしょう(^^;;。木彫に色をつけるというあたりも斬新です。古い彫刻家だと、せっかくの木肌に色をつけるなんて・・と怒りそうです。
著作権があるので、アマゾンの本のカバーで紹介します。三沢厚彦 アニマルズ(求龍堂)のカバーの犬です。遺跡から発掘されたような顔つきですね(^^;;。

このあと各地を巡回します。詳しくは、展覧会紹介(読売)を。三沢厚彦(gaden presents)によると、図鑑は見るが、実物はほとんど見ないそうです。
ということは、恐竜の彫刻もありえそうです。カラフルなラプトルが10頭そろえば、さぞ壮観でしょうね。
■リアリズムの追求
アートといえば、何日か前の日経に、骨が好きな画家の話がありました。北海道のアトリエにたくさんの動物の骨をコレクションしているそうです。
内容を調べようとしたら、新聞が見あたりません。日経テレコンで検索すると、ヒットしたのは、「動物の骨に首ったけ―画家の野田弘志氏」というタイトルだけで、本文は読めません(^^;;。5月2日の記事です。
うろおぼえですが、確か、日本ではリアリズムとやらが定着しておらず、見かけの美しさや豪華さだけを追い求めているというような話でした。
確かに飾って楽しめる絵や豪華な工芸品が人気がありますから、ついついそういう作品を作るようになるのでしょう。
しかし、アートに真実を追求するサイエンス的な側面があってもいいのかもしれません。ただ、あまりにサイエンス的だと、単なる論文のイラストになってしまうので、どこかで個性をだして、リアリティに創造性や非現実性を付け足すのがポイントでしょう。
先の動物展も、実物大で本物そっくりな動物というリアリティを、木という素朴な素材の個性で表現しています。このあたりの非現実性が、あれやこれやと見る人の創造性をかきたて、多くの人の興味を引いているのかもしれません。
その点からいえば、恐竜は、リアリティ(骨格という事実)と創造性(成体復元)がからんだ面白いテーマなんですね。

