2007年05月06日

日本の恐竜足跡にも続々と学名が

 日本で発見された恐竜の足跡化石にも、続々と学名がつけられているようです。ニュースや論文ではなくて、「足跡からわかる恐竜の生活(松川 正樹著、誠文堂新光社)」で知りました(^^;;。

 大判で子供向けの本ですが、それだけ、写真やイラストが多くて、かえってわかりやすいですね。K/T境界のわずか2メートル下にある角竜の角化石などは見ものです。

 骨化石と違って、足跡からは恐竜の生態がよくわかるのですが、意外な足跡化石も紹介されています。翼竜の、特に前足は不思議な形。路頭で見つけても見逃していたかもしれません。
 一番面白いのは、ずいぶん若いときの写真も混じっていることかも(^^;;。

おもしろい足跡

 足の不自由なイグアノドン類の足跡化石(カリニクニウム・レオナルドアイ)もあります。ニューメキシコ州にあり、歩幅と手のつき方が違います。ケガをしたきの足跡は獣脚類がほとんどで、植物食では初めてなんだそうです。ケガをしていると、すぐ襲われてしまうからでしょう。


 クラウチングスタートのように、獣脚類が獲物を待ち伏せしたときの足跡もあります。猫やライオンなどを思い出します。
 ジュラ紀のもので、かかとだけでなく、長い尾を引きずった跡も残っています。中国の四川省にあって、毎日ほうきで掃くため、だんだん平らになっているそうです。


 こういう跡としては、ディロフォサウルスが有名ですが、これもそうでしょうか。
 左は、ディロフォサウルス(フェバリット)。獲物を狙うポーズではなくて休んでいるポーズを再現しています。





日本の恐竜の足跡化石

 日本で見つかった足跡化石には、続々と学名がつけられています。

 石川県白山市の目附谷で見つかった新種の獣脚類(Asianopodus pulvinicalx 、アジアノドポダス・パルビニカルクス)は、真ん中の指の根元の丸いコブが特徴です(2000年の読売ニュース)。
 同じく目附谷で見つかった細身の小型獣脚類には、アジアノドポダス・パルキオイデスという名前がつけられています。学名は不明です。

 長野の小谷村で見つかった獣脚類には、シャイゾグッラッター・オタリエンシス(Schizograllator otariensis)の名がつけられています。舌をかみそうな名前ですね。

 以下の論文に記載されています。Asianopodus pulvinicalxは、新属新種ですが、Schizograllator の属名は、1986年に記載されています。

  1. Review of Japanese Dinosaur Track Localities: Implications for Ichnotaxonomy, Paleogeography and Stratigraphic Correlation
    Masaki Matsukawa, Kenichiro Shibata, Reiji Kukihara, Kazuto Koarai, Martin G. Lockley
  2. Ichnos, 12(3), p.201 - 222, 2005




 表紙は見慣れた写真ですが、裏表紙は、最近話題のウロコがリアルな皮膚痕です。
 1802年にマサチューセッツで見つかり、ヒッチコックが鳥の足跡と思っていた獣脚類の足跡化石(アノマエプス)です。

 
posted by 楽園のマスター at 11:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 恐竜本やDVD(新刊) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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