2007年11月26日

ジェーンは T.rex の子供なのか?

 本日夜8時から日テレ系で放送された「世界まる見え!テレビ特捜部」で、愛称・ジェーン(Jane)が登場してました。


 "Jane"とは、2001年にモンタナ州で発見された T.rex の幼体とされる化石です。詳しくは、Jane(バーピー自然史博物館)をどうぞ。
 


 テレビでは、方形頬骨が T.rex と異なるとか、片方の下あごの歯の数が17本で、T.rex (多くても13本)と異なるとか、脳の形が異なる(2005年9月の話)とか、と放送していました。


 今のところ、 T.rex の幼体とされているようですが、テレビでは謎のまま終了でした。バラエティなので、詳しい突っ込みはありません。

 まあ、たった1体の化石じゃ無くて、もっと見つからないとはっきりしません・・(ポール・セレノ談)、が妥当なところでしょう。



 以下は、The Discovery And Mystery of a Dinosaur Named Janeのカバーです。"Jane"の発掘から展示などについて紹介したドキュメンタリー書です。確かに歯の数は多いですね。

 Jane.jpg

 
 
posted by 楽園のマスター at 21:30| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビとか映画とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月24日

家畜の骨格や筋肉を解説した図説

 恐竜の骨格を、ただぼんやりと眺めているとだけではわかりませんが、それらが実際に思い体重を支えたり、動いていたとなるといろいろと面白いことに気づきます。

 そんなときに参考になるのが、新編 家畜比較解剖図説〈上巻〉新編 家畜比較解剖図説〈下巻〉です。

 家畜(ウシやウマ)と家禽(ニワトリ)の解剖学書です。2003年に全面改訂されました。

 上巻は骨格と筋肉、消化器について、下巻は、内臓や神経系と外皮について書かれています。発行元の養賢堂で目次などが紹介されています。上巻下巻をどうぞ。

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 獣医のために書かれているのでしょう、骨の形態と構造から始まって、各部位の骨や筋肉が、イラスト共に、細部まで詳しく解説されています。
 たとえば、ニワトリの筋肉だけで、20ページもあります。骨の名称にはほとんど英名があるので、論文と比較するときに役立ちます。下巻では、ニワトリの気嚢などについても詳しく紹介されています。



ニワトリの長翼膜張筋

 下は、ニワトリの前肢です。筋肉は骨にそってついているものと思っていたら、長翼膜張筋のように、肩(浅胸筋)と手首を結ぶ筋肉もあるのですね。

 翼膜の緊張のためにあるとされています。骨格との間に膜が出来て翼としての面積が増えますから、ある程度飛行できるようになった羽毛恐竜にもあったかもしれません。

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  図は、ニワトリの前肢:新編 家畜比較解剖図説〈上巻〉の図を参考に作成しました。



ウシの首が太い理由:前足を支える前肢帯筋

 人と家畜の体系の比較という解説もあります。ヒトの肩甲骨は鎖骨と関節し、鎖骨は胸骨と関節していますから、上肢帯(肩甲骨)は脊柱と関節していることになります。

 一方、4足歩行のウシなどでは、前足は肩甲骨としか関節しておらず、肩甲骨は脊柱とは直接結合していません。

 これを支えるのが強力な前肢帯筋です。下のイラストのように、首や腹部から数本の骨格筋が、前足を脊柱のサイドにしっかり保持するのです。

 たとえば、赤く示した頭蓋骨の付け根あたりから伸びる上腕頭筋(Brachiocephalic muscle)は、肩甲骨ではなくて上腕骨(稜)につながっています。上腕をあげたり、首を動かしたりする筋肉です。

 この筋肉のため、牛の首は太いのですね。青の広背筋も上腕骨につながっています。緑の胸筋は直接筋肉(大円筋)につながっています。

 逆に、前足が直接つながっていないことでゆとりが生じ、前足の着地するときに、スプリング(弾力)の役目を果たすのだそうです。


cow-m.jpg

  図は、牛の前足とそれをサポートする前肢帯筋:新編 家畜比較解剖図説〈上巻〉の図を参考に作成。黒いのが筋肉の模式図。緑色が肩甲骨で、黄色が上腕骨です。


 体重の重い竜脚類にも似たような、直接、上腕骨につながる筋肉があったかもしれません。もちろん、上腕骨側にも筋肉がつく部分(稜)が必要ですが。とすると、前脚の前のほうはより太くたくましくなったことでしょう。
 竜脚類の参考には、ゾウやキリンなどの解剖図もほしいところですね。 
 
 
posted by 楽園のマスター at 17:48| Comment(4) | TrackBack(0) | 恐竜本やDVD(新刊) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月16日

ニジェールサウルスの歯

 ニジェールサウルス(Nigersaurus taqueti)がニュースになっていますが、気になったのはその歯ですね。

 生え変わる歯も含めると、500本以上の歯があるそうですが、前に並んでいるのは、上下それぞれ60本程度。残りはどこにあるのでしょうか。



 下はその頭部です。論文を一部修正しました。歯はみごとに前方だけに一列に並んでいます。
 奥歯どころか、横のほうにも歯がありません。


 論文によると、上あごには、片側に4本の前上顎歯と25本の上顎歯からなる58本の歯があり、下あごには、34本の上顎歯からなる68本の歯があるそうです。
 見えている歯は、合計126本ということになりますね。

Nigersaurus_01.jpg



 それぞれの歯は、"tooth battery" というパックになっているそうです。

 現生のサメのように、次から次と歯が入れ替わるわけですね。断面から推定した歯が入れ替わる速度は、月1回か2回とされています。

 これは、ハドロサウルスのデンタルバッテリーと同じ速さだそうです。同じバッテリーといっても、ハドロサウルス類のように、植物をすりつぶす能力は無いでしょう。

Nigersaurus_02.jpg


 下は下あごを上から見たところ。黄色いとうもろこしのようなのが、前上顎骨歯と上顎骨歯で、オレンジが歯骨歯(dentary tooth)です。図の右側で34本あります。

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 参考:Structural Extremes in a Cretaceous Dinosaur、Paul C. Sereno et al,. PLoS ONE 2(11): e1230, 2007


 
posted by 楽園のマスター at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月14日

アリー、パラオ!


 10月にパラオに行ってきました(^^)。JALの直行便で4時間ほどの南の島です。
 
 写真をまとめたサイトを作りたいと思っているのですが、たくさんあるのと、強烈な太陽にあてられて、パソコンに向かうのが億劫になっています(^^;;。
 
 とりあえず何枚か紹介します。
 
 下は、ホテルのプールから見たヤシの木とビーチ。

 どうせ泊まるなら一番良いホテルで、ということで、パラオ パシフィック リゾート(デラックスオーシャンビュー)にしました。

 あらかじめホテルにメールを送っておいて、プールとビーチに一番近くて見晴らしのいい2階の部屋を・・、とお願いしていたら、そのとおりになっていました(^^)。

 パラオでは珍しく、プライベートビーチを持つホテルです。パラオは島が多いのですが、砂浜が広がるビーチが少ないのです。

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 次は、プールに浮かぶプルメリアの花を水中から撮ったもの。
ぷかぷか動くので、結構、撮影は難しいですね。

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 続いて、シーカヤックをこいでいった無人島のリー・マービンビーチ(だったと思う)。

 三船敏郎とリー・マービンの二人だけが出てくる戦争映画、「太平洋の地獄」が撮影された島だそうで。

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 そこにあった貝化石。最初は、あまりにも現在の海岸にある砂や貝をそのまま固めただけのようなので、コンクリートで固めたのかと思いました。

 下にあるのは私の指です。白っぽい岩もありましたが、かなり時代は新しいようです。

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 最後は、ホテルのビーチに棲む殻の長さが50センチほどのオオシャコガイ。このサイズがごろごろしていました。

 右にある穴から水を取り入れ、左の穴(出水口)からだします。

 シャコガイがいつも殻をあけているのは、外套膜などに珊瑚と同じく光合成をする褐虫藻(かっちゅうそう)がいて、シャコガイはその栄養分をとっているからだそうで。
 つまり、光を食べているというわけですね。

paleu_04.jpg 
posted by 楽園のマスター at 20:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする